【恵那市議会】市政報告第9回　令和5年1月発行

　今年も寒い冬が到来しました。昨年は世界ラリー選手権などの全国的なイベントも市内で開催され、新型コロナ感染以前の生活に戻りつつあるなかでしたが、年末には岐阜県医療ひっ迫防止対策強化宣言が発出され、一人ひとりの感染予防対策が要請されています。また、3年ぶりにインフルエンザも流行しており、新型コロナとの同時流行が懸念されていますので、体調管理には十分気を付けて過ごしましょう。

世界ラリー選手権の恵南林道観戦エリア(上矢作町)

今回の市政報告は、令和4年11月28日に招集されました令和4年第4回恵那市議会定例会の市議会人事や提案された人事案件4件、条例関係14件、予算関係10件、その他4件、議会提案2件の内容と視察などを報告させていただきます。

令和4年第4回恵那市議会・定例会 (敬称略) 11月28日~12月26日

【市議会人事】１１月２８日選任　

正副議長

議長　：千藤安雄(東野)　
副議長：柘植孝彦(飯地町)

常任委員会委員

■総務文教委員会(６人)
副委員：太田敦之(前回：経済建設委員会)
[所管]総務、まちづくり企画、市民サービス、消防本部、
教育委員会、会計など

議会特別委員会委員

■広報公聴特別委員会(7人)
委員長:太田敦之
[所管]議会広報の編集発行、議会の活動等を広く市民に公開・周知するための調査研究

■瑞浪恵那道路・新丸山ダム建設促進特別委員会(7人)
副委員長:太田敦之
[所管]国道 19 号バイパス建設促進に係る諸問題を調査研究

【人事関係】4件　11月28日同意

恵那市公平委員会の委員の選任

榊原章夫(春日井市)…再任

恵那市固定資産評価委員会の委員の選任

藤井輝彦(岩村町)…再任

恵那市教育委員会の委員の任命

西尾修欣(山岡町)…再任

恵那市監査委員の選任

堀光明(串原)…新任

【条例関係】制定5件、改正9件

恵那市個人情報の保護に関する法律施行条例の制定

全国的に共通した制度の運用を行うための個人情報保護法の一部改正により、市の条例を廃止し法から委任・許容された事項を規定するため制定

恵那市情報公開・個人情報保護審査会条例の制定

個人情報保護法の一部改正により、審査請求等を諮問する組織として整備するため制定

恵那市職員の定年延長制度の導入に伴う関係条例の整備に関する条例の制定

地方公務員の定年を令和5年4月1日から段階的に65歳まで引き上げ、定年延長制度の運用開始するため制定

問：今回の定年延長制度導入による定員適正化計画や新規採用、勧奨退職などの考えは?

答：定年延長導入により令和5年度から14年度までの間は定年退職者が2年に一度しかいないが、新規採用は複数年度で平準化し確保する。定員適正化計画は実際の職員数や業務量の変化を見ながら考えていきたい。勧奨退職は普通退職や新規採用職員の辞退もあり計画職員数よりも実職員数が下回っているため考えていない。

恵那市常勤の特別職職員の給与に関する条例の一部改正

恵那市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部改正

期末手当を 0.10 月引き上げるため改正

恵那市職員の給与に関する条例の一部改正(11月28日議決)

初任給や若年層の職員が在職する号給の引上げと勤勉手当を 0.10 月引き上げるため改正

恵那市一般職の任期付き職員の採用及び給与の特例に関する条例の一部改正(11月28日議決)

給料表と期末手当の改定のため改正 (以上の4件とも令和4年人事院勧告による改正)

恵那市職員の給与に関する条例の一部改正

恵那市一般職の任期付き職員の採用及び給与の特例に関する条例の一部改正

地方公務員の定年を令和5年4月1日から段階的に65歳まで引き上げ、定年延長制度の運用開始するため改正

恵那市介護老人保健施設条例の一部改正

老健ひまわりの定員を4床増床し99人に改めるため改正

恵那市貸付金の返還債務の免除に関する条例の一部を改正する条例の一部改正

貸付金の種類に介護人材育成就学資金を加えるため改正

恵那市消防団員の定員、任免、服務等に関する条例の一部改正

消防団員の定員と年額報酬額を改めるため改正

問：消防団員数が減少し地域の消防力が低下しているなかで、今後の消防力の確保は?

答：災害発生時の情報収集部隊として、ドローン部隊や赤バイ部隊、チェーンソー部隊を編成している。災害1 事案に対する出動分団の増強を調整し消防団出動計画を見直したほか、機能別消防団員の定員引き上げや新入団員募集に市内各地域自治区への協力依頼などして団員の確保と地域防災力の向上を推進していく。

恵那市議会個人情報保護条例の制定

恵那市議会個人情報保護条例施行規則の制定

【予算関係】10件(すべて補正予算)

令和4年度補正予算…総額21億9，700万3千円(増額)

■令和4年度恵那市一般会計(第6号、第7号、第8号)
■国民健康保険事業特別会計
■後期高齢者医療特別会計
■水道事業会計
■下水道事業会計
■病院事業会計
■国民健康保険診療所事業会計補正予算

　一般会計は、県事業の高校生以下の子どもがいる世帯に一律1万5千円を支給する経費や小中学校の体育館に空調設備を設置するための実施設計、小中学校とこども園等の令和5年1月から3月までの給食費を支援する経費、新型コロナウイルスワクチン接種経費、余剰金を積み立てる経費などが計上され、水道等の事業会計では物価高騰による光熱水費や燃料費などが計上された。

問：次年度へ繰越す事業の繰越明許費補正のそれぞれ繰越す理由は?

答：車両購入事業での半導体不足による納入遅延による年度内納期が困難となったことや道路改良事業では用地取得に不測の期間を要したこと、また事業期間の確保が困難によるものが理由。上矢作町内の道路復旧事業 (丸河興業附近)は国の災害査定時期が 10 月となり年度内の完成が見込めなくなったことが理由。

問：ICT教育推進の運営拠点整備における人員配置や運営形態は?

答：拠点整備は、児童や生徒の学びの支援体制、市の特色に応じた新たな事業の提案や研究を目指し、ICT支援員と教育指導支援リーダーなどを配置して運営し、 ICT教育の推進と学校現場での活用の充実や教員のスキル向上、人材育成にも役立てていきたい。

■補正予算計上の上矢作町内での主な事業

上矢作小学校の校舎屋根防水事業	12,847千円
上矢作中学校の校舎等屋根防水事業	15,085千円
上矢作病院の発熱外来分室設置等事業	3,267千円