明けましておめでとうございます。早いもので市議会議員に当選させていただき、あっという間の1年 間でした。新型コロナウイルスの感染が一時期に比べ少し落ち着いたと思っていたところ、新たな変異 株「オミクロン株」の感染拡大が懸念されています。それらの感染症対策で様々な事業が中止になるなど、令和3年も日常を変えてしまった年となりましたが、コロナ禍での自粛生活ではいろいろな事を見つめ直すきっかけにもなり、要不要の見極めが進んだ事もあったように感じます。
今回の市政報告は、令和3年11月29日に招集されました令和3年第5回恵那市議会の定例会で、条例改正関係4件、補正予算関係9件(うち追加議案1件)、人事関係3件、 その他3件がすべて可決されました。また、議員の役職任期が申し合わせ等により1年となっているため、議会人事も行われました。その概要などを報告させていただきます。
令和3年第5回恵那市議会・定例会 11月29日~12月24日開催
市議会人事 11月29日 (※敬称省略)
【正副議長】
議長 :鵜飼伸幸
副議長:町野道明
【常任委員会委員】
経済建設委員会(6人)
委員:太田敦之(前回:総務文教委員会)
[所管]商工観光、農林、建設、水道環境、農業委員会
議会特別委員会委員
瑞浪恵那道路・新丸山ダム建設促進特別委員会(7人)
副委員長:太田敦之(前回:リニア中央新幹線対策特別委員会)
[所管]国道 19 号バイパス建設促進に係る諸問題を調査研究
※詳細は、後日恵那市議会から発行される「議会だより」などでご確認ください。
議案内容 11月30日、12月10日、17日、24日
条例の一部改正 4件
【恵那市国民健康保険条例の一部改正】
健康保険法施行令の一部改正に伴い、出産育児一時金の支給額などを改めるため、条例を改めるもの
【恵那市病院事業の設置等に関する条例の一部改正】
市立恵那病院での新生児の先天性代謝異常追加検査の項目を追加するため、条例を改めるもの
【恵那市根の上高原国民休養地条例の一部改正】
根の上高原国民休養地の施設の一部を廃止し、新たにグランピング場を設置するため、条例を改めるもの
問:来場見込みと今後の市内アウトドア施設の展開は?
答:来年度は根の上で 9,500 人、グランピングが 3,500 人 想定し、名古屋市等の2時間程で来られる来場者の誘客 に取組む。今後、市アウトドア計画に基づき根の上高原 を拠点として市内全域でのアウトドアパークを目指す。
【恵那市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正】
基準の一部改正に伴い、手続きを電磁的記録による方法も可能とするなどを改めるため、条例を改めるもの
その他 3件
【指定管理者の指定 2件】
■国民健康保険山岡診療所(山岡町)
指定管理者 :公益社団法人地域医療振興協会(東京都)
指定管理期間:令和4年4月1日~令和9年3月31日
■山岡花・野菜苗育苗施設(山岡町イワクラ公園内)
指定管理者 :いきいきファーム株式会社(明智町)
指定管理期間:令和4年3月1日~令和8年3月31日
問:育苗施設の指定管理開始が年度途中の理由は?
答:育苗施設であり、野菜苗の作付け時期と効率よく栽培 開始できる時期を考慮した。
【市道路線の認定 1件】
長島町376号線(起点終点・長島町久須見)
人事案件 3件
【恵那市固定資産評価審査委員会の委員の選任】
西尾三永子(大井町)…新任
【恵那市教育委員会の委員の任命】
樋田千史(大井町)…再任
【恵那市監査委員の選任】
柘植孝彦(飯地町)…新任
補正予算関係 9件
【令和3年度恵那市一般会計補正予算(第6号)】
【令和3年度恵那市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)】
【令和3年度恵那市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)】
【令和3年度恵那市水道事業会計補正予算(第2号)】
【令和3年度恵那市下水道事業会計補正予算(第1号)】
【令和3年度恵那市病院事業会計補正予算(第2号)】
【令和3年度恵那市国民健康保険診療所事業会計補正予算(第1号)】
【令和3年度恵那市一般会計補正予算(第7号)】
【令和3年度恵那市一般会計補正予算(第8号)】
■補正予算の概要
新型コロナウイルスに係る事業 「子育て世帯等への臨時特別給付金など」 | 1,579,088 千円(増額) |
災害復旧関連事業 「8月豪雨被災者支援など」 | 1,425 千円(増額) |
緊急対応を要する事業 「老健ひまわり改修、起債繰上償還など」 | 517,774 千円(増額) |
寄附・国庫・県支出金等活用事業 「農産物振興事業支援など」 | 35,683 千円(増額) |
前年度実績の確定による精算 | 1,954 千円(増額) |
人事異動に伴う人件費補正等 「令和3年度の職員配置に合わせた人件費補正」 | △37,787 千円(減額) |
基金を積み立てる事業 「公共施設整備基金へ(繰越剰余金分)の積立」 | 800,000 千円(増額) |
他会計の補正予算に伴う事業 | △15,362 千円(減額) |
問:下水道事業の公共桝取出工事費の増加理由は?
答:公共桝工事一か所あたりの費用増加と公共桝の設置予 定箇所の増加です。
一般質問
12 月 21 日…持続可能な地域づくりに向けて 今回は一般質問の1番目として登壇させていただき、持続可 能な地域づくりに向けた「令和4年度予算編成について」質問させていただきました。(質問の時間40分以内)
令和4年度予算編成について
新年度予算をすでに編成中のなか、終わりが見えない新型コロナウイルス感染の影響による財源不足も懸念されるが、総合計画や行財政改革の着実な実施も重要であり、今後の市財政をどのように運営していくのか、次の内容で質問しました。
【質問】予算編成の基本的な考え方は?
答弁:総務部長
市民のくらしと経済を支えるため新型コロナウイルス感染症 対策に万全を期するとともに既存事業の根本的な見直しをすすめ、中長期財政計画に基づき財政運営を堅持する。「はたらく」「たべる」「くらす」「まなぶ」の4本を柱とし、限られた財源の中で市の将来にとって有意義な投資を行い、SDGsやゼロカーボンシティの実現に向けた視点も取り入れ、第4次市行財政改革行動計画に基づき着実な行財政改革に取り組む。
【質問】予算規模は?
答弁:総務部長、まちづくり企画部長
予算規模は、令和3年度当初予算と同程度を見込む。国の令和 3年度補正予算の対応など国の追加対策や予算編成の動向を注視しながら予算編成を行う。国では、一般財源総額について令和 3年度地方財政計画の水準を下回らないよう同水準を確保するとし、市ではふるさと納税の推進に加え、企業版ふるさと納税の活用を積極的に進める。また、住宅施策や企業誘致、普通財産の売却など市税の増収につながるあらゆる事業に取組み、国県補助事業の活用や有利な起債の活用、必要に応じて基金を活用する。総合計画の着実な実行と進捗管理を行っており、施策の展開に実効性の高い事業を選択し計上していきたい。 持続可能な財政構造の強化では、地方債残高の減少、適切な基金額の確保を目指して、繰り上げ償還と基金積み立てを行っていき、施策実現に向かい予算計上していく。
【質問】各部署の予算編成の重点施策案は?
答弁:総務部長
市定員適正化計画により職員が減少するなか、多様なニーズに対応するため、職員の質向上を目的に多種多様な研修の継続とハザードマップの全戸配や個別避難計画策定など市民の安心安全な生活の確保と災害から命を守る対策を推進する。
答弁:まちづくり企画部長
地域公共交通での利用者の困りごとの解消や路線案内を行う交通コンシェルジュの設置やまちなか循環線を運行開始する計画で、過疎対策では市過疎地域持続的発展支援計画の持続可能な地域社会の形成、地域活力の向上に取組んでおり、ふるさと納税制度の積極的な展開とモータースポーツを活用した地域の振興にも向け取組む。
答弁:市民サービス部長
税収の確保への収納率の向上に向け、令和5年度からの地方税共通納税システム構築や納税環境の整備を図り、コンビニ 納付、キャッシュレス決済などの啓発を積極的に行い、納付相談などのきめ細かな収納対策を実施し、窓口サービスでは、「迷わせない、待たせない、書かせない」とICTを活用した更なるサービスを研究し、国保等保険事業は受診率の向上などを図り、健全で安定的な運営に努める。
答弁:医療福祉部長
新型コロナウイルス感染症対策を最優先に取組み、3回目追加接種を実施し、少子高齢化問題は高齢者公共交通利用支援事業の結果を分析し高齢者の外出支援が促せる施策を模索。 医療体制では医師の確保などの課題もあり、将来に向けた地域医療のビジョンを検討。少子化では第3子以降の子どもへの負担軽減策を検討し、子育て世代包括支援センターを拠点に妊娠期から子育て期にわたる切れ目ない支援をしていく。
答弁:商工観光部長
「稼ぐ力の強い持続する地域産業の形成」を目指すべき将来像の戦略として、電力の地産地消の推進とデジタル技術を活用した産業革新、来訪者の周遊性向上や宿泊の促進と広域連携による交流人口の拡大、地域経済の発展を支える企業集積の推進、新たな活力を生む創業支援と異業種交流、産産連携の促進、事業承継の促進と地域に根ざす地場産業の経営基盤の確立、次世代を担う産業人材の育成や確保で、重点的に施策展開を図る。
答弁:農林部長
耕作放棄地解消で高収益作物の生産に取組み、発生予防対策のため農地利用集積を図り、地域農業持続に向けた営農組織の立上げや営農組織の法人化、新規就農者の育成など、農業の担い手支援で約8haの耕作放棄地解消を目指し、農産物の地消地産とたべる事業を推進する。森林環境譲与税活用事業では、市内民有林 100 haで間伐と林道等を整備し、森林体験ツアー等の担い手対策や市産材利用の促進で住宅建設支援事業補助金を創設し、新築住宅 70 棟を目標に事業展開を図る。
答弁:建設部長
リニア基盤整備計画や過疎地域持続的発展支援計画などの計画事業の推進を図り、リニア開業に向けたスマートインターチェンジなどの整備を推進し、今後のまちづくりの基盤整備を進める。市民生活の安全安心を確保するインフラの保全事業で施設の長寿命化を図り、市民生活の基盤となる道路の安全確保を行い、災害の備えとして川の浚渫事業で河川断面を確保し流下能力の向上に努める。その他にも公営住宅の居住性向上を図る。
答弁:水道環境部長
循環型社会形成に向け、雑がみを含めた資源ごみの回収で市内循環につなげ、ごみ処理事業の効率化等を図るごみ処理施設の広域化実現に向けた業務を進め、2050年カーボンニュー トラルに向け「ゼロカーボンシティ宣言」を行い、地域新電力による地産地消や脱炭素化を推進するとともに、太陽光パネルや蓄電池システム、自動車充給電システム等の設置への支援で導入促進を図る。上下水道事業では耐震補強と老朽化した施設や設備の更新を進める。
答弁:教育委員会事務局長
教育環境は、中学校とこども園のトイレ洋式化と10品目の食物アレルギー対応食でより安全安心な給食提供に努め、タブレット活用を充実させICTにより授業が変わる取組みを展開し、学校間の遠隔教育で対面とオンラインの両面からなる教育を更に充実化していき、園児の散歩等の園外活動の安全確保するキッズゾーンの設定とこども園運動プログラムの継続と小学生のオリンピアンによるかけっこ教室、中学生の大学スポーツ部による専門スポーツ教室を開催していく。
答弁:消防長
新型コロナウイルス感染症の陰圧式患者搬送用器具導入やドローン部隊など大規模災害隊を発足させるなど、救急や消防団体制の充実を図ってきた。今後も感染症患者への対応能力の向上を図るため、救急車を利用する市民や救急隊員の感染対策となる装備の充実を図り、円滑な救急活動が行えるよう努め、消防団員の減少と活動も多様化するなか、各分団の拠点施設や消防車両の整備や集約を行い、出動報酬などの処遇改善を図り、消防団員数の適正化についても検討を進める。
市民の安全で安心なサービスに向けた各部署での重要施策の着実な推進をお願いすると共に、11月に会派の新政会からも市政への早急に実現すべき施策や様々な政策提言、要望と一般質問などで獣害防止対策やインフラ点検、物資輸送、林業などの幅広い分野で活用が進んでいるドローンの活用も踏まえ、持続可能な地域づくりの実現に向けた施策の推進をお願いしました。 |
太田あつし後援会事務所
〒509-7513恵那市上矢作町小田子718-1-1-2
TEL/FAX 0573-48-3513
E-mail:hogase.atsushi.@gmail.com